I-1 データベースの使い方

【データベースの使い方】
 このデータベースは G. W. ライプニッツ(1646-1716)の全執筆物の項目をもれなくクロノロジカルに並べ、年月日順に通覧可能にし、また、もれなく検索可能にすることを目的としたものである。
>>>宮崎大学 松尾雄二のHP

 クロノロジー作成の基本的資料はアカデミー版ライプニッツ全集である。
 下に掲げたクロノロジーの例に見られるように、行の左端から順に、ライプニッツ(等)による執筆年月日(?で記したように、日付が確定できないものもある)、執筆物のタイトル、書簡については誰から誰へ、書簡の発信地が分かっておれば発信地、そして本文を収録する全集等の書名と巻数とページ数、翻訳があれば(ただし、現時点で筆者が確認できるもののみ)その収録書の書名とページ数、以上が並び、これらで一項目のまとまりとなっている。
 クロノロジーのそれぞれの項目は本文を省いた目録である。目録だけから内容の見当をつける場合には以下の方法がある。
 1. 著作については題名から、書簡については、ライプニッツの交信相手の名前から(〜あて‘an, à’と‘〜へ für, pour’の区別がある。たとえば、‘Newton, IsaacからOldenburg, Heinrichあてライプニッツへ(1676.11.04)’とあるのは、ニュートンとライプニッツとの交信がロンドンの王立協会事務局長オルデンバーグを介していることを示す。また、ラテン語名の検索に当たっては、語尾変化に注意)。
 2. 全集と著作集の巻数とページ数から。クロノロジー本文の前に(4ページ以下)、アカデミー版をはじめとする主な版の巻別等の概要と略号、そしてその他のライプニッツ関係文献を記載している。そこで、たとえば下に引いた年表の第一行目の目録‘1686?初め Vindicatio Justitiae..... Ak6.4B,1528’をみると、収録箇所の‘Ak6.4B’とページ数‘1528’が、概要と略号の箇所を参照することによって、アカデミー版の第六部「哲学著作集」の第四巻「1677から1690.6まで」に、そして「B1.形而上学」に属していることから、当の著作の大まかな分野が推測される。ちなみに、‘Ak6.4B,1528’の次にある‘Grua371’は、Grua による版の 371 ページにも同じ内容のものがあることを示している。
 書簡についても、交信相手の名前だけでは人物が分からない場合は、それを著作の場合と同じように推測することができる。たとえば、1686.01.12の‘ライプニッツからPapebroch, Daniel, S.J. あて Ak1.4,544-45’について、アカデミー版の部・巻数とページ数から、Papebroch が「政治・学術」の関係者であること(ハノーヴァーのエルンスト・アウグスト公爵やエルンスト辺境伯爵に関係する人物ではなく)が分かる。ついでに、人名Papebroch のあとにくる‘S.J.’から、かれがイエズス会に属していることも分かる。
 交信相手については、いずれこのデータベースに人名解説を付ける予定であるが、未完成の現段階では、インターネットによる検索が効果的である。ドイツやフランスの Yahoo、Google、Wikipedia 等でかなり多くの人名等が検索閲覧できる。もちろん、工作舎刊行の「ライプニッツ著作集」(全10巻)、そして同『ライプニッツの普遍計画』(原題 Aiton, Leibniz ABiography)の索引を参照することもできるし、Müller やBodemann の研究書(7ページ参照)を持っておれば、完璧とまではいかないにしても、だいたいにおいてこと足りる。
 さらに、執筆物の全文を利用したい場合は、各項目の記載事項を手がかりに、所蔵する大学等に、文献複写を依頼することができよう。
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